「やりたいことは何?」と聞かれて、言葉に詰まる。 好きなことも、夢中になれることも、はっきりとは思い浮かばない。 まわりが進路や目標を決めて進んでいくのを横目に、 自分だけ立ち止まっている気がする。 やりたいことがわからない――その心細さを抱えていませんか。
「やりたいこと」は、探して見つかるとは限らない
まず伝えたいのは、やりたいことが今ないのは、あなたが空っぽだからではない、ということです。 「どこかに本当にやりたいことが隠れていて、それを見つけ出さなければ」と思うほど、 見つからない自分を責めてしまう。 でも、やりたいことは宝探しのように“ある場所から発見する”ものというより、自分の性質と、出会ったものが噛み合ったときに、後から立ち上がってくるもの。 まだ立ち上がっていないだけかもしれません。
探す順番が、逆になっていないか
多くの場合、わたしたちは「やりたいこと(What)」から探そうとします。 職業の名前、肩書き、具体的な目標。でもそこから入ると、 世の中にある選択肢の一覧から選ぶ作業になって、ピンとこない。 順番を変えて、「自分はどういうときに心が動くのか(How)」から見てみる。 ひとりで深く考えるのが好きなのか、人と何かを作るのが好きなのか。 安定の中で力を出すのか、変化があるほうが燃えるのか。“何をやるか”の前に、“どんな自分か”。土台が見えると、選択肢の見え方が変わります。
自分を知ることが、地図になる
「あなたに向いている仕事はこれ」と職業名を当ててもらうより、 外側のラベルではなく、 「自分は何に心が動き、何を大切にする人か」を先に知っておく。 それはやりたいことそのものの答えではなく、探すときの地図になる。 地図があれば、目の前の選択肢を「自分のどの性質に響くか」で見られるようになります。
焦りは、まわりの時計で動いているだけ
「もう決めなきゃ」という焦りの多くは、自分の内側からではなく、 まわりの進み方という外の時計から来ています。 人と比べて気持ちが揺れてしまうなら、こちらの記事も合わせてどうぞ。
わからない、を出発点にする
やりたいことがわからないのは、終着点ではなく出発点です。 まだ何にも染まっていない、という余白でもある。 焦って何かを“やりたいこと”に決めてしまう前に、 まずは自分という一冊を読んで、心の動き方の癖を知ることから始めてみませんか。