SNSを開けば、誰かの活躍や楽しそうな日々が流れてくる。 それを見ては、「それにくらべて自分は」と落ち込む。 比べないようにしようと思うほど、かえって気になってしまう。 つい人と比べてしまう自分に、疲れていませんか。
比べてしまうのは、意志が弱いからではない
人と自分を比べるのは、人間にもとから備わった働きです。 自分の位置を確かめようとして、まわりを見る。 だから「比べるな」と命じても、なかなか止まりません。 問題は比べること自体ではなく、他人のものさしで、自分の価値まで測ってしまうことのほうにあります。 相手の「いちばん見せたい部分」と、自分の「いちばん見たくない部分」を 並べていれば、落ち込むのは当然なのです。
SNSで見えているのは、相手の表紙だけ
タイムラインに並ぶのは、その人が選んで切り取った一場面です。 うまくいった瞬間、整えた言葉、いい角度の写真。 いわば本でいう表紙とあらすじだけ。 そこに書かれていない迷いや、しんどさや、地味な日々は、 あなたの目には届きません。 表紙どうしを比べても、物語の中身はわからない。 あなたが自分について知っているのは、表紙ではなく、全頁のほうです。
他人のものさしから、自分のものさしへ
比べ癖からほどけていくには、「自分はどこに向かっているのか」という 自分のものさしを持っておくことが助けになります。 ものさしが自分の中にあると、他人の進み方に揺さぶられにくくなる。 自分を誰かと比べて順位づけするのをやめて、 点数も優劣もつけずに、 自分が何を大切にし、どんなふうに歩く人かを、ただ言葉にしてみる。 自分の輪郭がはっきりするほど、 「あの人とは、そもそも測っているものが違う」と腑に落ちていきます。
比べたくなったら、自分に戻る合図
誰かと比べて胸がざわついたら、それは 「いま、自分から目が離れているよ」という合図かもしれません。 責めるのではなく、そっと自分のほうへ視線を戻す。 落ち込みやすい自分とのつきあい方は、自己肯定感についての記事でも書いています。
あなたの本は、あなたにしか読めない
誰かと同じ表紙にする必要はありません。 あなたという一冊には、あなたにしか書けない物語があります。 人と比べて疲れた日こそ、他人のタイムラインを閉じて、 自分の頁を静かにめくってみませんか。